更新日:2017年12月21日
運動不足だと不妊になりやすいことをご存知でしょうか。現代人は、自動車や電車などの交通機関を使うことが多く、運動不足になりやすいと言われています。
運動不足は、筋力の低下を招き、結果的に血液循環を悪くさせてしまいます。
身体は、血液循環が悪いと、まずは生命を維持するために大切な臓器に血液を重点的に送ります。
胃や腸、肝臓と言った臓器へまずは血液を送ってしまうので生殖器官である卵巣などは後回しになってしまうのです。
運動不足になると痩せてしまうと言われる筋肉は血液を送るポンプの役割も担っていますので、このような血液循環不足が子宮や卵巣の働きを悪くさせ、不妊の原因の一つになると言われています。
しかし、筋力の低下はちょっとした工夫や努力で効果的に改善することができます。
このページは、なぜ筋力が低下すると不妊症になってしまうのか、筋トレをすることで不妊症にどのような効果があるのか、不妊症でお困りの方におすすめの筋トレ、注意点等について詳しく説明していきます。
【目次】
筋力低下と不妊症の関係ですが、まず血液は心臓だけで循環させているわけではないことをご存知ですか。
体を横たえて静かに寝ている間は、全身が心臓の高さと同じ位置になるため、心臓だけで血液の循環をほとんど行うことができます。
しかし、立っている間は重力の関係で血液は足の方へ下りてしまいます。また、心臓よりも上にある脳にもたくさんの血液を送らなければなりません。
そのため、心臓にはかなりの負担がかかっていることがわかります。
「足は第二の心臓」という言葉を聞いたことはありませんか。心臓から送り出された血液を心臓の方へ戻すために足の筋肉が収縮や弛緩することで血管を圧迫し、心臓に戻しているため第二の心臓と呼ばれているのです。
二足歩行をする人間にとって足の筋肉は大切な血液循環の要ですが、その他の筋肉も足の筋肉ほどではありませんが血液循環に大切な役割を果たしています。筋力が弱いとその役割をしっかりと果たせなくなり、全身の血液循環が悪くなってしまいます。
血液循環が悪いと体は、生きていくために大事な臓器にまず血液を回すようになります。生命維持にあまり重要な器官でない卵巣や子宮は後回しにされるため、血行不良となりまず。その結果十分な働きができずに不妊症になりやすくなってしまうのです。
さらに血液循環の悪さによって卵子の老化が進むとも言われています。筋力低下により子宮や卵巣が血行不良になると、酸素や栄養素を十分に含んだ血液が行き渡らなくなり、子宮や卵巣が十分に機能できなくなるのです。
筋トレを行うことによる不妊症への効果は、多くの不妊治療医の先生方が筋トレを推奨していることからもよくわかります。
もちろん筋トレと言っても激しいものではありません。あくまでも血液の循環を良くするために、筋力をつけ基礎代謝を高めることが目的の筋トレです。
運動不足の他にも、年齢が高くなってくるごとに、体内の基礎代謝量は減少し、筋肉の量なども同時に減ってきます。
筋トレをすることにより基礎代謝が上がり、筋肉による血液のポンプ能も改善し、血液循環が良くなってくると各臓器に必要な栄養素が十分に届けられるようになります。
子宮や卵巣にもしっかりと栄養が届くようになり、卵胞の発育が良くなる、子宮の着床環境が良くなることで着床しやすくなるなどの効果が考えられます。
下肢筋肉量が高い人は、女性ホルモンの分泌が高くなり、卵巣の機能が良いとの研究結果もあります。また、早産や難産にもなりにくいと考えられているので積極的に筋肉をつける生活習慣に変えていきましょう。
その他にも、肥満状態であると不妊になりやすいとも言われています。内臓脂肪や肥満率の高い方も要注意です。肥満状態を改善するためにも、筋トレや運動などにより体重や内臓脂肪を減らすことが効果的でしょう。
不妊症改善のためのおすすめの筋トレをご紹介していくことにしましょう。
筋トレと聞くと、重いバーベルを持っての運動もしくはきつい運動のイメージがあるでしょう。そうするとなかなか続かないのが事実です。
先ほどからお話ししているように、不妊症改善のためには筋肉をつけ体の代謝を上げることが目的です。毎日少しずつ無理のない範囲で行える運動が理想的です。
そこで毎日少しずつ行えるいくつかの方法をご紹介しましょう。
一番簡単にご自宅でもできる筋トレとしておすすめできるのは、スクワットです。初心者でもすぐに始められますし、子宮や卵巣のために必要な下半身の筋力をつけることができます。
理想を言えば、一日50回ほど行うと良いのですが、今まで全く運動をしていなかった方が無理に行うとかえって体の負担になってしまうこともあります。最初は、一日10回程度から始めて、徐々に回数を増やしていきましょう。
一人では続かないと思われる方は、ジムに通ってみるのも良いでしょう。ジムのトレーナーさんから個別のトレーニングメニューを作ってもらうと効率的に筋肉をつけることが可能です。
他にもウォーキングも血液循環に大きな効果を上げてくれます。ウォーキングをすることで酸素が体内にたっぷりと取り入れられ新陳代謝が活発になります。また、不妊症には大敵のストレスを解消することもできるので一石二鳥と言えるでしょう。
しかし、これら2つを続けるというのは至難の技です。筋トレにしてもウォーキングにしてもわざわざエクササイズのために時間を割くというのは難しいものですね。そんなあなたにオススメなのが日々のちょっとした心構えです。
例えば、いつも駅や職場でエレベーターやエスカレーターを使っている方は、階段を使用してみる、ひと駅分歩く、立っている間につま先立ちをする、など、ちょっとしたひと工夫心構えで、手軽にエクササイズを行えます。
これならわざわざ時間を割いたり、ジムに行ったりしなくてもいいので、働きながら不妊にお困りの方には取り入れやすい方法です。
不妊症治療中の筋トレを行う際に気をつける点には、何を目的とした筋トレであるかを意識するということです。
ハードな運動を行うとかえって妊娠の妨げとなることも考えられるので注意してください。
激しい筋トレは、筋肉の中の様々な物質が分解されて漏出したり、筋肉痛を起こします。
筋肉痛により筋肉が凝り固まるために血行が悪くなり、本来の目的にそぐわない結果をもたらします。
また、不妊症治療中の筋トレの目的とは最終的に、筋力をつけ血行を良くし、卵巣などの生殖器の血流を増やすことです。そのためには持続的に行う必要があります。
飽きのこない運動習慣にする必要があります。
激しい筋トレによる疲労感や筋肉痛などの症状は、継続して行う気持ちを奪います。楽しく長く続けられる筋トレを選びましょう。
不妊症でお困りの方にとって運動は効果的ではありますが、不妊治療の方法やその方の体調によって、筋トレが逆効果になってしまうこともあります。そのため、治療中の方は必ず主治医の方に相談をしてから始めるようにしましょう。
不妊症でお困りの方にとって筋トレは、血液循環を改善し、子宮や卵巣の機能を高める効果的な方法です。無理のない範囲で筋トレやウォーキングとともに、不妊治療も続けていくのがいいようです。決してあきらめないでください。
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