体外受精は、自然妊娠が難しい方の妊娠の可能性を高める不妊治療の一つです。
妊娠を望むカップルがいざ避妊をやめても、さまざまな原因によって妊娠に至らない場合があります。
中には産婦人科を受診してはじめて、体外受精以上の治療でしか妊娠が期待できないと分かる方もいらっしゃいます。
体外受精は、頻回の通院、注射や採卵、使用する薬による副作用など、人工授精よりも女性にかかる心身の負担がどうしても大きくなります。
また、体外受精はある程度まとまった費用が必要になる治療法です。そのため、1回の体外受精に対する期待やプレッシャーを強く感じる方もいらっしゃるでしょう。
その反動として、妊娠がかなわなかった際に受ける精神的ダメージも大きく、次の周期の治療をスタートする際には、相当のエネルギーが必要となるでしょう。
体外受精の継続には、女性にかかる負担の軽減が必要です。体外受精の知識があれば、今自分の体に起きていることを把握でき、そしてある程度客観的にとらえることもできます。それが体外受精に臨む女性の負担を軽くすることにもつながっていくでしょう。
妊娠を望まれる方にとって、体外受精について知ることは妊娠のためにとても大切です。このページでは、妊娠を望まれる方のために、体外受精について詳しく説明をしております。
【目次】
体外受精の基本的な流れについてお伝えします。
(1)卵巣刺激
まず、排卵誘発剤の内服や注射によって、卵巣の中にある卵胞を成熟させます。
卵巣刺激はそのときの卵巣の状態、体外受精に臨む方の体質や希望の採卵数などに応じた方法をとります。
中でも代表的な排卵誘発方法をご紹介します。
女性の年齢が比較的若く月経周期が安定しているケースであれば、薬を使った排卵誘発を行わない方法も選択されます。採卵できる卵子の数は限られますが、体外受精の中でも身体的経済的負担が軽い方法です。
クロミッドなどの経口薬を使って排卵誘発を行います。完全自然排卵周期法と同じく、
採卵数は限られる一方で、通院回数が少なく済み、身体的経済的負担も抑えられます。
女性ホルモンの分泌を抑える作用のある点鼻薬を使います。アゴニストの使用期間や併用するほかの薬剤、採卵時期などによって「ショート法」「ロング法」「ウルトラロング法」に分けられます。
卵子が十分成長しないうちに排卵してしまう場合などは、排卵を抑制する作用がある注射を用いた卵巣刺激法も検討します。
(2)採卵・採精
卵子を排卵日直前に取り出し、同日に精子も採取します。卵子は成熟した卵胞の中にあるので、採卵では超音波で卵巣内にある成熟卵胞の位置をとらえ、膣からその卵胞にめがけて針をさし、卵胞液ごと採取します。
採卵時の痛みが心配であれば、麻酔を希望するとよいでしょう。採卵後は1時間程度安静が必要ですが、入院の必要はありません。採卵日は卵胞の成熟具合を見ながら決定します。その採卵予定日の2日前に、排卵誘発剤の点鼻や注射を行い、そこから36時間後に採卵を行うのが一般的です。
(3)媒精(ばいせい)
採取した卵子と精子を受精用の専用容器の中に入れ、受精するのを待ちます。卵子や精子の状態によっては、顕微授精や媒精には進まず卵子の凍結を勧められる場合もあります。
受精がスムーズに行われ受精卵の状態も良ければ、採卵2日後には4分割、4日後には桑実胚(そうじつはい)といわれる状態にまで細胞分裂が進みます。受精卵の媒精が複数個順調に経過することもありますから、その場合は希望に応じて子宮に戻す受精卵以外を凍結します。
(4)胚移植
膣から子宮内に専用のカテーテルを挿入し、受精卵を戻します。胚移植は基本的に採卵から3~5日後に行われます。
胚移植の個数は日本産科婦人科学会によって定められています。女性が35歳未満であれば1個、35歳以上では2個の移植が認められています。ただし、35歳未満であっても2回の胚移植でも妊娠が成立しなかった場合には、3回目の移植から2個の受精卵を子宮内に戻しても構わないとされています。
体外受精が適用される主なケースは次のような場合です。
女性の体内に入った精子は膣から子宮内に入り込み、そこから卵管を通って泳ぎ続けます。
精子と卵子が出会いやすいのは、卵管の中でも卵巣に近い「卵管膨大部(らんかんぼうだいぶ)」です。
卵管が狭くなっていたり詰まっていたりすると、精子と卵子が思うように出会えません。そのため、卵管狭窄や閉塞が明らかでれば、体外受精の適用となります。
排卵誘発剤を使用すると多量の卵胞が育ってしまうケースでは、多胎妊娠を避けるために人工授精が行えません。この場合も体外受精が検討されます。
自然妊娠に必要な精子の数は精液1ml中に4000万個以上あればよいとされています。これが1000万個を下回る場合は体外受精の適用となります。
不妊の原因が不明確で、タイミング療法、排卵誘発剤の使用、人工授精を行っても妊娠に至らなかった場合は、体外受精へステップアップします。このステップアップのタイミングは、治療方針、女性の年齢や希望などによって異なります。
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