子宮内膜症でお困りの方は非常に多く、痛み・不安・不正出血などの症状でお悩みです。子宮内膜症は、不妊症の原因となります。不妊の方の約20~30%が、子宮内膜症をお持ちだとも言われています。不妊症を治すためにも、子宮内膜症について知る事は、とても大切な事です。このページでは、妊娠するために、子宮内膜症と不妊症について詳しくお伝えしていきます。
子宮の中は、子宮内膜という上皮組織が存在しています。この子宮内膜は月経周期に伴い受精卵が着床しやすいように肥厚し、妊娠が起こらなかった場合には月経によって体外へと排出されます。
子宮内膜症とは、本来であれば子宮の内腔にあるこの子宮内膜が、卵巣やダグラス窩、S状結腸、直腸、仙骨子宮靭帯、膣、外陰部、膀胱、腹腔などの子宮以外の場所に発生する病気です。
子宮内膜症は女性の5〜10%程度に見られるとされています。また、初潮から年数が経つほど有病率が増加するとされており、10代には少なく、20代、30代と有病率が増加していき、40代でピークとなります。遺伝的な要素の関連もあるとされており、不妊の原因ともなります。特に、未妊娠の女性や、月経周期が短い女性、月経の期間が長い女性が子宮内膜症になりやすい特徴であると言われています。年をとって閉経を迎えることで卵巣からのホルモン分泌がなくなることで、子宮内膜症の症状も治まってきます。
子宮内膜症の症状として最も多いとされているのが、月経時の非常に強い痛みであり、子宮内膜症の女性の約9割にこの症状がみられます。また、月経時以外に生じる下腹部痛や腰痛、排便痛、性交痛といった痛みに関する訴えも多いです。その他にも、不正出血や多量の経血、月経困難、不妊などの症状がみられます。
子宮内膜症は月経を重ねるとともに進行していくため、月経の回数が多いほど症状が進行していきます。そのため、年々症状が重くなっていく傾向にあります。
また、不妊については、その原因の20〜30%が子宮内膜症であるとも言われています。子宮内膜症が卵管に生じることで卵管障害を起こすと、排卵による卵子の通行を妨げてしまうことで不妊を引き起こします。さらに、卵管に癒着がなく、排卵があっても、子宮内膜症があることで、妊娠が起こらないこともあります。このメカニズムについては、不明な点も多いですが、子宮内膜症の存在自体が妊娠に不利に働くと考えられています。
子宮内膜症が起こる原因は、まだはっきりと解明されていません。遺伝による影響やストレスの多い方がなりやすいなどの報告もありますが、そのメカニズムについては現在も探求中です。
有力な仮説としては、まず月経血の逆流によるものがあります。通常、月経血は膣を通って体外へと排出されます。しかし、この血液が子宮から卵管を通ってお腹に逆流することで子宮内膜症が発生すると考えられています。もう1つの仮説としては、体腔上皮化生説と呼ばれる物で、腹膜が何らかの原因で子宮内膜に変化してしまうというものです。
子宮内膜症の経過としては、まず子宮内膜症を起こす組織が卵巣や腹膜などの子宮以外の場所で成長を始めます。このとき、月経によって剥離した組織や血液が溜まることで、小さな血腫ができます。この点状の病巣は、月経を繰り返すことで大きくなっていき、次第に固まり癒着を起こします。この癒着が卵巣内で生じた場合には、卵巣内部が血液でいっぱいになってしまうチョコレートのう腫と呼ばれる状態となります。癒着が骨盤内の臓器全体にまで広がってしまうと、月経時以外にも非常に強い疼痛を引き起こすことにもなります。
子宮内膜症の治療法は、大きく薬物療法と手術療法の2つにわけられます。
子宮内膜症は月経が来るたびに卵巣から分泌されるエストロゲンの働きによって症状が進行します。
そのため、妊娠や出産を経験して、月経が止まることで子宮内膜症の病状が緩和します。薬物療法では、エストロゲンの分泌や働きを抑制することで、子宮内膜症の治療を行います。
薬物療法には、月経を起こす女性ホルモンの分泌をとめ閉経後と同じ状態を作る偽閉経療法と、体内のホルモンバランスを妊娠した状態と同じにする偽妊娠療法があります。
薬物療法を行っても子宮内膜症が完治せず再発を繰り返す場合や、病態が著しく進行している場合などには手術療法の適応となります。手術療法は、保存手術、卵巣機能温存術、根治手術の大きく3種類があり、病状の進行具合や妊娠希望の有無によって選択されます。妊娠を希望する場合には、卵巣や子宮を温存して病巣のみを取り除く、腹腔鏡を使った保存手術を行うことになります。
子宮内膜症について、正しい知識を持つことが、妊娠へとつながります。しっかりと治療をしてあげれば、子宮内膜症は良くなる病気です。どうぞあきらめないで下さい。
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