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精子の寿命

精子は妊娠に欠かせない生殖細胞の一つです。男性の精巣では1日に数千万~数億の精子が常に作られていて、射精の度に精子は体外へ放出されます。

射精後の精巣では、卵子と出会うチャンスに備え、またすぐに新しい精子が作られています。 

精子には自らの力で移動する力が備わっており、また体内や体外といった場所を問わず、一定期間生き続けることができます。

とはいえ、妊娠するためには精子の寿命があるうちに卵子と出会わなければなりません。 

そして、精子よりもさらに短いとされる卵子の寿命があるうちに、受精する必要があります。精子の寿命を把握しておけば、月1回しかない受精の機会を生かすことができます。 

ただし、精子の寿命は、精子の質や状態、さらに置かれた環境に左右されるということも知っておく必要があるでしょう。 

精子の寿命を知ることは、不妊症と向き合うために大切です。このページでは、妊娠を望まれる方のために、精子の寿命について詳しく説明しております。

【目次】

  1. 精子が作られる過程
  2. 精子の寿命
  3. 女性の体内に侵入した精子の寿命
  4. 人工授精時の精子の寿命

1. 精子が作られる過程

精巣には、精子幹細胞という精子のもととなる細胞が無数にあります。幹細胞とは自分のコピー細胞を作る力に加え、全く別の形をした細胞に変わる力を持つ細胞のことをさします。 

精子幹細胞は成長や減数分裂を重ねながら、最終的に精子の形へと変化していきます。精子が作られる過程は、下記の通りです。 

精子幹細胞→精原細胞→一次精母細胞→二次精母細胞→精細胞→精子 

これらの細胞の働きによって、精巣内では1日あたり数千万~数億の精子が生まれていると考えられています。精原細胞が精子になるまでにかかる期間は約2か月

精巣内には、精子幹細胞から精子までさまざまな段階の細胞が詰まっていることになります。

2. 精子の寿命

一般的に、精子の寿命は1週間程度と言われています。しかしながら、精子の寿命は、精子の置かれた環境や精子そのものの状態によって左右されると考えてよいでしょう。 

たとえば、精子は乾燥に弱い傾向にあります。そのため、もし精子が射精によって体外に出た場合、精液が乾燥してしまうと精子は長く生きられないかもしれません。 

前回の射精から間隔が空くと、精液中に含まれる精子の寿命が短くなると心配される方もいらっしゃいます。

確かに、精巣内で生まれた精子は、射精が起こらない限り精巣から出ることはありません。精巣内で寿命を全うした精子はそのまま吸収されますが、次々と新たな精子に置き換わっていきます。

精巣内では日々一定量の精子が作られていますから、射精の間隔が空いたからといって、体外に出てきた精子の寿命が短いとは一概には言えないでしょう。

3. 女性の体内に侵入した精子の寿命

実は、女性の体内に侵入した精子の寿命がどのくらい保たれるかが、はっきりしているわけではありません。

精子の寿命や精子が持つ受精能力、そして運動能力を考えると、23と考えるのが妥当でしょう。 

しかし、精子そのものの質は一つひとつ異なります。23日より短い期間で寿命を迎える精子もあれば、1週間近く生き延びる精子もあり得ます。 

精子の寿命は、精子そのものが持つ寿命以外に、精子にとって過酷な環境である女性のからだで生き抜く力があるかどうかでも決まります。精子は子宮に入り込む前にその大半が死んでしまいます。 

それは女性の膣が酸性の環境にあるためで、精子はアルカリ性の精液に守られながら、ごく一部が子宮にたどり着きます。子宮の入り口から分泌されている頸管粘液は、酸性の膣環境から精子を守ります。排卵日前にはこの頸管粘液が多く分泌されるのは、より多くの精子が子宮内に入り込めるようにするためです。 

精子は、無事子宮内に入っても女性のからだから異物と認識され、白血球に食べられてしまうことがあります。また、排卵する卵巣とは反対側の卵管を進む精子、受精の場所である卵管膨大部にたどり着くまでに寿命を迎えてしまう精子も多くいます。 

健康な男性の精液中に含まれる精子の数は約23億。射精によって女性の膣内にこのすべての精子が放出されたとしても、これらの試練を乗り越えて受精の場所までたどり着く精子は約数百とほんの一握りです。

4. 人工授精時の精子の寿命

人工授精を行う場合、採取した精液中に含まれる雑菌などの不純物を取り除くため、精液洗浄が行われます。

仮に洗浄によって精子が死んでしまった場合、その精子は洗浄に耐えられない弱い精子であったか、あるいは受精能力や運動能力が十分でなかったことになります。 

洗浄後も元気に運動する精子は、女性の体内をしっかりと動き回れる力を持った健康な精子と考えてよいでしょう。 

しかし、洗浄の処理を行ってからは、精子の寿命は少し短くなる可能性があります。つまり、人工授精時の精子の寿命は、通常より短めであるということです。 

処理後から時間が経つにつれて精子の活動能力は落ちると考えられます。ですから、できれば処理が終わってすぐ、遅くとも6時間後までには人工授精を行うことが望ましいでしょう。 

不妊症でお悩みの方には、さまざまな治療法や対処法がありますが、精子や卵子の寿命など基礎知識を知っておくことは、妊娠の確率を高めるのに役立ちます。どうぞあきらめないでください。

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