「未妊」とは、妊娠の準備が整っていない段階であり、「不妊」とは違うと考えられています。
妊娠を望みながら、なかなか妊娠できない方は「未妊」の可能性もあります。妊娠を叶えるためには、「未妊」についても知っておくことが大切です。
現代は女性の社会進出の機会が増え、初産年齢が高くなっています。
それにともない、不妊症のカップルも増えているのですが、実は「不妊」ではなく「未妊」のカップルや女性も増えているといいます。
「未妊」とは、環境ヘの不安や体の準備が整っていないために、妊娠に至っていない状況です。
このページでは、妊娠を望まれる方のために、「未妊」と「不妊」との違いや、未妊の特徴などについて詳しく説明しております。
【目次】
「未妊」という言葉、聞いたことがありますか?「未妊」という言葉が世の中に発信されてから約10年。その言葉は徐々に注目を集めており、話題にもなっています。
では、未妊とは、一体どういうことなのでしょう。世の中、お子さんのいない夫婦が全て不妊であると考えられがちですが、必ずしもそうではありません。
確かに日本はどんどん晩婚化が進んでいるため、不妊症でお困りの夫婦が増えていることも事実です。しかし、不妊ではなく「未妊」の夫婦もいるのです。
「未妊」とは、さまざまな要因から妊娠しない、妊娠できない状態にあることを指します。もともと「未妊」という言葉本来の意味は「子育てへの負担や不安」「不妊症かもしれないという不安」という要素から、心の準備が整っていないというものでした。
しかし、徐々に「未妊」の解釈が広がり、心についてだけでなく「妊娠するための体の準備が整っていない」という意味も含まれるようになったのです。
不規則な生活を送っていたり、寝不足が続いていたり、食生活に気を配っていないなど、「妊娠するために、より健康的な状態にしておく」という、その準備ができていないのも「未妊」なのです。
「未妊」の原因に「心の準備ができていない」というものがありますが、これは妊娠に向けて一番大切な部分だといえるでしょう。
子育てに自信がない、などの理由もありますが、女性の社会的立場と子育ての環境の変化も未妊に影響を与えています。
父親の育児参加が増えたとはいえ、日本はまだまだ女性が中心となって育児を行っています。
妊娠は約10か月、出産したら終わりではなく、その後は育児生活が待っています。
女性は戦後の時代と比べて社会進出が進み、男性と同じようにキャリアを積めるような時代になってきています。
そのため、妊娠・出産・育児のために「キャリアを捨てることになる」「他の人より出遅れてしまう」など、仕事への影響を考える女性が増えています。
まずは仕事を優先し、しばらくしてから妊娠・出産を考えるという「未妊」の選択をするパターンも多くなっています。
また、未妊の背景として
といったような社会の状況が不安をふくらませているということもあります。
では、体のことが原因となっている「未妊」はどうでしょうか。
など、未妊の原因は数えきれないほどあるといわれています。現代はストレスが多いため、自立神経失調症になりやすいのです。自立神経のバランスが崩れると女性ホルモンの分泌量も変化しますので、妊娠しやすい体ではなくなってしまいます。
未妊から妊娠へと考え始めたら、妊娠しやすい体づくりを意識し、対策を取っていくことになります。実際に、どのようなことをすれば良いのでしょう。
まずは心の準備です。妊娠したいという気持ちが強くなりすぎると、それ自体がストレスになってしまいます。
妊娠したときのことをイメージするだけでなく、妊娠できなかったとき、最終的に未妊を選ぶことにした場合など、いろいろな状況についてパートナーと話し合っておくのが良いでしょう。
次に、体の準備です。ストレスをため込まないよう、リラクゼーションできる時間を作ること、そして栄養バランスの良い食事、充分な睡眠時間を取るようにしていきます。体を冷やさないようにすることも大切です。
未妊から妊娠へと考え始めたら、ぜひ基礎体温を測りましょう。グラフにするなどして自分の体温の変化を見て、自分のパターンを把握しておきます。
排卵日がわかるような体温の変化になっていない場合には、女性ホルモンのバランスや、女性ホルモンを分泌させるために関わる脳の視床下部や下垂体などに異常があるかもしれません。
また、月経が規則的に来ているかどうか、不正出血などがないかも把握しておきます。
一般的な女性は20歳前後が一番妊娠しやすい時期で、35歳を超えると妊娠の確率が年々下がっていくといいます。ですから、少しでも妊娠を考えるのであれば、普段からコツコツ、健康管理を始めていくのがいいでしょう。
妊娠をするには、心と体の準備が大切です。未妊の原因はたくさんありますが、一つひとつ改善していくことで妊娠できる可能性はあります。どうぞあきらめないでください。
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