つわりは、妊娠にともなう身体の変化に慣れていない妊娠初期に生じる不快な症状です。
さほど苦痛に感じないまま終わる方と、入院する必要も出てくる方と、つわりの程度には個人差があります。
「つわりはなかった」という妊婦さんは珍しいくらい、ほとんどの方が経験されます。
つわりは病気ではなく、また妊娠の安定期に入れば自然と終わる一時的なものです。しかし、とにかくつらい状態から少しでも解放されたいと思われるでしょう。
つらいつわりの症状を治すためには、つわりの症状・原因・治療について知ることが大切です。
このページでは、つわりを治したい方のために、つわりの症状・原因・治療について詳しく説明しております。
【目次】
つわりとは、悪阻(おそ)という呼び名もある妊娠初期のさまざまな症状をいいます。
症状が悪化すると「妊娠悪阻」という病名で、医療機関での治療が必要となります。一般的なつわりは、妊娠5か月を過ぎると、たいてい治まっていきます。
妊娠したら誰もが経験することなので、昔は「つわりがあるからと、病気ではないので甘やかすな」といった厳しいことを言われたようです。
しかし当事者の妊婦さんからすれば、つわりの症状をかかえて家事をこなすのは、とてもつらいことです。
つわりのさまざまな症状を少しでも軽減させるために、工夫する方法を考えてみましょう。また赤ちゃんが無事に育つためには、気をつけなければならないポイントも押さえておく必要があります。
つわりの症状には、いくつかのタイプがあります。最も多くの方が悩まされる症状が吐き気、嘔吐です。続いて、下記のような種類があります。どのような症状なのか、まとめました。
時間帯を選ばず、むかむかした気分の悪さがつきまといます。何かのニオイが呼び水となる、あるいは食事中に口元まで食べ物を近づけた瞬間に、いきなり吐き気の症状が現われます。胃の中に消化物が残っていないにもかかわらず、嘔吐してしまう場合もあります。
空腹の状態になると起こるつわりの症状です。食べつわりは、食べ物を口にすればおさまるので、つい過食になりがちです。
この症状では、お腹がすいている起床時に調子が悪く、なかなか起きられないというケースが多くなります。
妊娠すると、ニオイに敏感になるという傾向があります。不快な悪臭だけでなく、本来なら「良い香り」と思えるものであっても、つわりを起こしてしまいます。においがきっかけとなり、吐き気へと移行することにもなります。
具体的なニオイには、炊き上がったばかりの米飯、洗濯用の洗剤や柔軟剤、シャンプー、はみがき粉、化粧品といった日常的に使用するものです。また、スーパーマーケットなどでの生鮮食品売り場の生臭さや惣菜コーナーの油臭、冷蔵庫内の臭い、まれにご主人の体臭なども該当します。
きちんと睡眠をとっているのに寝たりないのが眠りつわりの症状です。通常でも食事の後などは眠気がくるものですが、その域を超えて強い睡魔に襲われます。
仕事を続けている妊婦さんにとっては、単なる「居眠り」とは違うという周囲の理解を得たい症状です。
唾液つわりとも呼ばれる症状です。唾液がいつもより多く分泌するようになり、自分の唾液であっても気持ち悪く感じてしまう症状です。飲み込むのに抵抗があるため「よだれ」となってしまう、あるいは吐き気につながってしまいます。
上記の症状だけでなく、体ぜんたいの倦怠感や頭痛なども併せて生じることもあります。いずれにしても、つわりの症状が起こる妊娠初期は、常に気分爽快とはいきません。安定期に入るまで、何とか無事にやり過ごしていきたいものです。
つわりの原因は、医学的に解明されているわけではありません。
諸説ありますが、考えられる原因のひとつは、妊娠にともない女性ホルモンの分泌量が急激に変化することです。
妊娠を維持するのに必要な「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンが、中枢神経を刺激すると推測されています。
また別の説として、体質のペーハー度が酸性寄りになるのが原因とするものもあります。つわりが生じている時というのは、妊婦さんの体が酸性ぎみになっていると考えられています。アルカリ性に戻そうとする体の働きが、つわりの症状となって出現すると言われています。
妊娠をすると、本能的に赤ちゃんを守ろうとする心理がはたらきます。妊娠している身体にとって悪いものは排除しようとしますし、警戒もします。また出産に対する不安感や、過去に経験したことのない身体の変化もあり、ただでさえ妊娠の初期は不安定になるものです。
そのような背景から、心理的な影響や神経質になりやすい状況がそろっているといえます。つわりが起こるのは人間に限ったことではないとも言います。そのことから、生物が持つ機能的な要因が関与しているとの推測もあります。
つわりの治療では、明らかに病気とは違うため、安静にして過ごすことが中心となります。
症状のうち、どのタイプのつわりが出やすいか把握できれば、なるべく症状につながるきっかけを遠ざけるよう心がけることが肝心です。
特定の臭いが引き金となり、つわりが始まるのであれば、マスクをする、その商品を無香料のものに変える、炊飯ジャーを開けた時はニオイを吸い込まないよう顔をそむける、といった工夫をします。
それだけで、つわりを回避あるいは軽減することにもなります。
妊娠の初期では、まだ赤ちゃんへの栄養に対して神経質になる時期ではありません。よく「食べられる時に、食べたいと思えるものを、食べられる量だけ」摂れば良い、といいます。食べることがストレスになるのであれば、むりをして食べる必要はないということです。
ただし妊娠初期でも摂取した方がよい栄養素が、葉酸やビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB12などです。これらは、赤ちゃんの神経や脳を発達させるのに必要な栄養素です。食事から自然に摂ることができればベストですが、サプリメントなどで補う方法もあります。
さらに気をつけるべきことは、妊娠悪阻への警戒です。食欲がなくても、脱水症状を起こさないよう水分補給をします。一度にたくさん飲む必要はなく、少量をこまめに摂取しましょう。つわりの悪化で妊娠悪阻へ進んでしまうと治療が必要で、入院しなければならない場合も出てきます。
トイレの回数が少なくなる、何度も嘔吐を繰り返す、まったく食事ができない状況や急激な体重減などは、妊娠悪阻の可能性があります。心配であれば、すぐ医療機関へ相談してみましょう。点滴や嘔吐をとめる薬剤療法など、適切な対処法があります。
妊婦さんは、お腹の赤ちゃんがきちんと育つようにと責任を感じてしまうものです。本来なら妊娠期間は、数か月後に我が子と会えるのが楽しみであるはずです。しかし「マタニティ・ブルー」という言葉が存在するように、ゆううつになる場合もあるのです。
家族の方や身近にいらっしゃる方々には、思いやりをもって妊婦さんと接するよう理解を求めたいところです。つわりは、安定期に入る頃になると終息していきます。どうぞあきらめず、工夫をこらして乗り切ってください。
つわりの症状がつらい場合は、適切な治療が必要です。特に不安感を伴う場合は、自律神経の乱れを疑う事も必要です。自律神経のバランスを戻す事がつわりを治すには有効です。しっかりと治療をすれば良くなります。頑張りましょう!
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