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高プロラクチン血症

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症の症状・原因について

高プロラクチン血症とは、脳下垂体から分泌されるプロラクチンというホルモンが、正常範囲を超えて分泌されている状態をさします。

高プロラクチン血症では、生理周期の乱れや、場合によっては無排卵月経となるケースもあり、不妊症の原因の一つとして考えられています。

しかしながら、高プロラクチン血症は痛みなど苦痛を伴う症状があまり現れない病気です。

そのため、たとえ生理周期が乱れても、その原因を明らかにするために婦人科受診に至る方は多くありません。

妊娠を希望する方がなかなか妊娠に至らないことで検査を受け、高プロラクチン血症であると分かるケースも少なくありません。

高プロラクチン血症は、適切な治療を受けることで状態の改善が見込める病気です。高プロラクチン血症が不妊症の原因となっている場合でも、高プロラクチン血症の治療を受けることで妊娠に至る可能性があります。

高プロラクチン血症を治すためには、高プロラクチン血症の症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、高プロラクチン血症を治したい方のために、高プロラクチン血症の症状・原因・治療について詳しく説明しております。


【目次】

  1. 高プロラクチン血症とは
  2. 高プロラクチン血症の症状
  3. 高プロラクチン血症の原因
  4. 高プロラクチン血症の治療

1.高プロラクチン血症とは

高プロラクチン血症とは、脳下垂体ホルモンであるプロラクチンが基準値を超えて分泌されている状態をさします。このプロラクチンの主な働きには、

  • 乳汁分泌を促進する
  • 卵胞の成長や排卵を抑制する

などがあります。卵胞の成長や排卵を抑制することで妊娠が継続できるからだを保ち、また授乳中には母乳が出るようなからだに整える働きがあります。

そのため、通常であればプロラクチンは妊娠中や授乳中に多く分泌されます。

しかし、それ以外の時期にプロラクチンの分泌が過剰になっていると、排卵周期にずれが生じたり、排卵そのものがなかったりするケースがあります。そのため、高プロラクチン血症は不妊症の原因の一つとして考えられています。

高プロラクチン血症には、夜間帯にのみプロラクチンの分泌が過剰となるタイプがあります。高プロラクチン血症の診断は血液検査で行うため、日中に採血を行ってもプロラクチンの値が正常範囲内であり病気に気づきにくい場合があります。

2. 高プロラクチン血症の症状

高プロラクチン血症の症状は、生理周期のほか視力に関係するものなどがあります。主な高プロラクチン血症の症状をご紹介します。

生理周期の乱れ

生理周期は、脳の視床下部や脳下垂体というところから分泌されるホルモンによって調整されています。プロラクチンは、もともと妊娠中や授乳中に多く分泌されるホルモンです。

プロラクチンは卵子のもととなる卵胞の成長を抑制するため、過剰に分泌されると、排卵が遅れたり年に数回しか生理が起こらなかったりするなどの症状が現れます。

無排卵月経

プロラクチンの作用によって卵胞の成長が妨げられると、生理はあるのに排卵がない無排卵月経となる場合があります。無排卵月経には自覚症状がほとんどないため、基礎体温の計測や婦人科受診などを行わないと気づかない場合が多くあります。

乳汁分泌

妊娠や出産をしていない状態でも、プロラクチンが過剰に分泌されていることによって乳汁の分泌が起こる場合があります。

頭痛

脳下垂体に腫瘍がありプロラクチンの分泌が過剰になっている場合、腫瘍が周囲の脳組織を圧迫し、頭痛を引き起こす場合があります。

頭痛のほかにも、脳下垂体の腫瘍が視神経を圧迫していれば視野狭窄やものの見えにくさを自覚することがあります。また、吐き気やめまいといった症状が現れる場合もあります。

不妊

高プロラクチン血症によって生理周期が不規則になると、性交渉のタイミングがつかみにくく妊娠しづらい場合があります。またプロラクチンの分泌が過剰になると、卵胞の成長が阻害されるだけでなく「黄体」という組織の働きが鈍ってしまいます。これを黄体機能不全といいます。

黄体には、黄体ホルモンを分泌し受精卵が着床する子宮内膜を厚くしたり、体温を低温期から高温期に切り替えて妊娠の継続を維持したりする働きがあります。

生理周期が不規則になることで卵子と精子が出会う機会が少なくなり、また、受精したとしても黄体機能不全によって着床しづらかったり妊娠の継続が難しかったりする場合があります。

3.高プロラクチン血症の原因

高プロラクチン血症の原因は、脳下垂体腫瘍などからだの変化に伴うもの以外に、ストレスや服用している薬の影響によるものなどが考えられています。ただし、原因が特定されない高プロラクチン血症もあります。

脳下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)

脳下垂体にプロラクチンを産生する細胞が増えることがあります。正常の数倍ものプロラクチンが分泌されるため、生理周期の乱れや無月経の状態が起こりやすくなります。

脳下垂体腫瘍の場合、腫瘍の大きさによっては、生理周期の変化以外に頭痛や視野狭窄などの症状を伴うことがあります。腫瘍自体は良性であることがほとんどです。

服用している薬の影響

薬の副作用で高プロラクチン血症を起こしている場合があります。長期間服用することで高プロラクチン血症を起こしやすい薬には、

  • 胃腸薬
  • 抗うつ薬

などがあります。

ストレス

プロラクチンの分泌は、自律神経の影響を大きく受けています。ストレスがかかった状態では自律神経が乱れやすく、プロラクチンの分泌にも影響を与えることがあります。

普段は正常値であるにも関わらず、ストレスがかかった際に過剰に分泌される状態を、潜在性高プロラクチン血症と呼ぶことがあります。

 

4.高プロラクチン血症の治療

高プロラクチン血症の治療には、基本的に薬物療法が行われます。脳下垂体に腫瘍がある場合には、薬物療法と手術療法が併用されることがあります。

薬物療法

高プロラクチン血症では、脳の伝達物質であるドーパミンの分泌量が減っているとされています。

このドーパミンの量を通常に戻すことで、プロラクチンの分泌量が抑えられ、高プロラクチン血症が改善される可能性があります。

手術療法

脳下垂体に腫瘍がある場合、まずは薬物療法で腫瘍を小さくします。しかし、腫瘍が大きく周囲の組織を圧迫して、視野狭窄など日常生活にある程度支障をきたしている場合、また腫瘍付近に出血している可能性が高い場合などは、手術療法を行います。

高プロラクチン血症は、しっかりと治療をすれば良くなる病気です。高プロラクチン血症のため妊娠が困難になる方は多くおられます。

自律神経との関連も深い病気です。適切な治療を受けることが妊娠へとつながります。どうぞあきらめないでください。

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