生理不順とは、本来あるべき生理の周期が乱れることです。28日周期が基本的なサイクルではありますが、多少の長短を考慮して25日から32日程度であれば、正常な生理周期とみて大丈夫です。
生理不順は病気そのものではないのですが、周期が乱れる背景に別の病気が隠れていることもあります。何か悪い状態のサインとして、生理不順となっている可能性も考えられるのです。
生理不順と大きく係わるのは、女性ホルモンのバランスです。それぞれに役割を持った卵胞ホルモンと黄体ホルモンが、周期のなかで順番に分泌します。これらを分泌させるために、脳内の視床下部や脳下垂体から指令が出され、卵子を育て保管する卵巣や子宮に働きかけるという仕組みになっています。
生理不順とは、女性の身体が健康であるかということを判断するバロメータにもなります。妊娠や出産への影響が大きく、軽く考えていてはいけません。周期に異常を感じた場合は放置せずに、日常生活やストレスなど、生活と向き合って、原因をさぐることが大切です。
生理不順の症状として、周期の乱れるパターンにいくつか種類があります。通常、前回の生理から28日後に次の生理がくるのが基本です。
それより遅れると「周期が長い(稀発月経) 39日以上」、予定よりも早ければ「周期が短い(頻発月経) 24日以下」ということになります。
周期そのものとは別に、生理の期間(経血が出ている期間)が長引いたり短くなったりするという問題もあります。たいていの場合は3日から7日のうちに落ち着くのですが、2日程度で終わる、逆にだらだらと10日以上も続くのは、生理不順の症状として注意が必要です。
生理不順の症状に、経血の量が増える、減るという、量の変化もあります。特に、レバーのような塊が経血に混じって出る場合は、子宮筋腫や子宮内膜症といった子宮がらみの病気が関係していることがあります。下腹部が張る、急に体重が増えたなど変化がある場合は注意が必要です。
生理中というのは、女性ホルモンの分泌が減る期間でもあります。生理不順も含めて、さまざまな症状が出やすいのです。頭痛や下腹部痛、腰痛、気分のイラつき、倦怠感、肌が荒れる、軟便や便秘など。それから月経過多の場合は貧血になりがちです。体調不良を起こしやすい時期とも言えます
生理不順の原因は、まず精神的な要素が強く関係しています。女性がストレスを感じると、ホルモンの分泌に悪影響が及び、量やタイミングのバランスが崩れます。
卵胞ホルモンと黄体ホルモン、どちらが多すぎても少なすぎても、排卵や生理周期に支障が出てしまいます。
現代では、女性も男性と均等に社会的な責任を負わされています。厳しい環境に対応するため、知らず知らずのうちに男性化している傾向があります。
例えば髭が濃くなる、頭髪の薄毛といったことも多くなっています。意識できないところで、女性ホルモンの分泌量が減少しているのです。
生理不順の原因として、過酷なダイエットで、栄養状態が悪くなる、冷え性、血行不良になることも挙げられます。ひどい場合は生理そのものが止まってしまうこともあります。痩せすぎもそうですが、逆に太りすぎも良くありません。
生理不順の原因には、甲状腺やどこかの臓器に病気がある場合、子宮や卵巣の発育がもともと未熟な場合、閉経が近く生理が不安定(更年期障害も含めて)な場合、成長期で生理が始まって間もないために安定しない場合、などといった様々なパターンも生理不順の原因となることがあります。
生理不順の治療には、まず日常の生活を見直すことが大切です。自分なりのストレス対策を考え、栄養や睡眠、休養を充分にとり、身体を休めてあげましょう。
アロマテラピー、ヨガや禅など精神を落ち着ける趣味を持つのもお勧めです。ストレスから解放させてあげるようにしてください。婦人科を受診して大きな問題が無いかをチェックしてもらうことも大切です。
生理不順に生理痛をともなう場合は、対処療法として鎮痛剤が有効です。根本的な体質改善の治療としては、漢方薬を服用する方法もあります。代表的な生薬として、トウキ、シャクヤク、ショウガ、ケイヒなどは、ホルモンのバランスを整え、血行不良や冷えなどに効きます。
医薬品ではなく健康食品で、葉酸やビタミンなど女性の身体に作用のあるサプリメントも有効です。ただし、それらは補助的なものであることを認識しておきましょう。日頃から健康に留意し、とくに妊娠・出産を考えている場合は「基礎体温」をつける習慣を持つと、管理しやすくなります
生理不順は、日常生活を見直し、正しい知識を持つことが、改善へとつながります。しっかりと治療をしてあげれば、生理不順は良くなる病気です。どうぞあきらめないで下さい。
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