更新日:2017年12月21日
想像妊娠という名前を耳にしたことはありますでしょうか。想像妊娠とは、妊娠していないのに妊娠したような症状が身体に出る状態のことを言います。
妊娠したいという強い想いを持っている女性もしくは妊娠を強く望まない女性に起こりやすいと考えられています。
一度想像妊娠を経験してしまうと、生理が止まるたびに想像妊娠なのか本物の妊娠なのか悩んでしまい、余分なストレスを抱えてしまうことになります。
妊娠を望む女性にとっては、妊娠しているかどうか気になるところですし、何より生理がこないと排卵に問題があるのでは?というストレスも生じるために、不妊治療を行なっている方にとって想像妊娠は大きな問題となります。
このページでは、想像妊娠でお困りの方に、想像妊娠の症状、なぜ想像妊娠になってしまうのか、想像妊娠をしやすいタイプはあるのか、本物の妊娠と想像妊娠との見分け方、想像妊娠を治すためにはどうしたらよいのか、予防法はあるのか等について詳しく説明しております。
【目次】
想像妊娠とは、実際には妊娠していないのに妊娠初期に起こるさまざまな体の不調や症状を呈する状態のことをこう呼んでいます。
医学的には偽妊娠(ぎにんしん)と呼び、精神的な要素が大きく関わる一つの精神感情障害だと考えられています。
想像妊娠の症状は、普通の妊娠初期とほぼ同じ症状があらわれます。例に挙げると、
などの症状が現れます。
症状のあらわれ方が、妊娠の症状と同じであるため妊娠しているかいないかを症状だけで明らかにさせることは困難です。
しかし、妊娠するとhCGホルモンであるゴナンドトロピンが分泌されます。妊娠検査薬ではこのゴナンドトロピンの反応を見ることで、妊娠しているか否かの判定する仕組みとなっています。
想像妊娠場合は妊娠初期の体調の変化などの症状は現れても、体内のホルモンの分泌までは起こらないために、妊娠検査薬では陰性を示します。
妊娠検査薬でも疑いをぬぐいきれずにお困りの方の多くは、産婦人科を受診し、エコー検査などをすることで想像妊娠であることが明らかになると症状が治まっていきます。
しかし、まれに妊娠願望が強いと想像妊娠という事実を受け入れることが難しいまま症状が続いてしまい予定日に陣痛が起こったり、お腹が大きくなったりすることもあります。
想像妊娠の原因と想像妊娠になりやすいタイプについてですが、原因については現代の医学でもはっきり解明されていません。
しかし、想像妊娠の際の症状は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増加するために妊娠初期のような症状が現れます。
先ほどもお話ししたように、妊娠願望がとても強い方や反対に絶対に妊娠したくないという不安が強い方に起こりやすいと言われています。
どちらのタイプも妊娠に強い関心があることが原因で、その関心がストレスとなり、大脳が妊娠していると誤認し、女性ホルモンの一種である卵胞ホルモンを分泌することで引き起こされると考えられています。
神経質な気質の方、過去に流産の経験がある方、両親やパートナーから強く子供を望まれている方、不妊治療中でつらい気持ちを持っている方、あるいは絶対に妊娠したくない、避妊に失敗したと考えている場合にも症状が出現するため、医学的には心身症の一つを疑われることもあります。
想像妊娠は、性行為に関係なく起こるので、たとえ相手が際に会ったことがない憧れの芸能人やアニメのキャラクターといった場合などでも症状が出ることがあります。
流産してしまい、どうしても赤ちゃんが欲しいと強く思い込んでしまうことで想像妊娠になってしまう場合もあるようです。
また男性にも想像妊娠は起こります。パートナーのつわりなどをきっかけに、食欲不振や眠気、腹痛、不眠症、気分がすぐれない、抑うつ状態などを引き起こします。これはパートナーの出産と同時に消失します。
本物の妊娠と想像妊娠との見分け方には、妊娠検査薬が有効です。
先ほどもお話ししたように症状だけでは、妊娠なのか想像妊娠なのか区別することは難しいですが、想像妊娠では妊娠検査薬が陽性になることはありません。
妊娠するとhCGホルモンが分泌されますが、想像妊娠では分泌されないからです。
妊娠検査薬で陽性反応が出たのに、産婦人科での検査で胎児が確認できなかった場合は実際に受精が完了し妊娠したにもかかわらず何らかの理由で化学流産してしまった可能性があります。
また、妊娠すると基礎体温が上昇し高温期が継続しますが、想像妊娠の場合は高温期が長く続きません。
しかし基礎体温には個人差がかなりあるので、はっきりと妊娠なのか想像妊娠なのかを明らかにするには医療機関を受診し、エコー検査受けると胎児の有無が明確に分かるため、想像妊娠かを判定することができます。
想像妊娠を治すにはどうしたらいいのか、また予防法にはどのようなものがあるのでしょうか。
1)想像妊娠の治療法
先ほどもお話ししたように、想像妊娠では、妊娠検査薬を使用しても陽性にはなりません。
それでもはっきりとしない、症状が治らない場合には、医療機関での診察、エコー検査を受けられるのがいいでしょう。
エコー検査で、胎児が確認できなければ想像妊娠だと診断され、またご自身の目で確認することにより、明白になります。妊娠検査薬やエコー検査により妊娠が否定され、想像妊娠の症状は徐々に軽快して来るでしょう。
想像妊娠は強いストレスが原因と言われています。妊娠への強い願望や恐怖などが脳に影響を与えて女性ホルモンを乱してしまうことが原因です。またヒステリーや心身症、時には精神疾患などによっても想像妊娠が引き起こされます。
何が原因でストレスになっているのかを明らかにすることが大切です。ストレスの原因が何かわからない場合は、ストレスケア施設や心療内科等の医療機関を受診して治療を行うと良いでしょう。
2)想像妊娠の予防法
現代社会においてストレスを全て取り除くということは、不可能に近いことでしょう。しかし、ストレスは蓄積することで大きな影響を及ぼしますので、ストレスの大元を取り除くとともに普段からリラックスする時間を持ってイライラをためないようにしましょう。
また妊娠への希望が強い方の中には不妊治療を行なっておられる背景をお持ちの方もいらっしゃると思います。不妊治療は相当なストレスもかかりますし、想像妊娠による落胆と生理が止まってしまうことで、焦りを感じる方もいらっしゃいます。
想像妊娠でお困りの方にとってストレスは大敵です。妊娠への思いが強いほどストレスが大きくなります。パートナーや家族にも想像妊娠についてよく知ってもらい、負担にならない程度にしましょうストレスを少しでも取り除き、穏やかなリラックスした時間を持つように意識的に心がけましょう。
気持ちを立て直してから不妊治療などに望むのもいいですね。想像妊娠のメカニズムを理解しその治療や対策を知ることで、ストレスが軽減されることもあります。
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