更新日:2018年5月15日
不妊症の治療で、鍼灸治療を選ぶ方が最近増えています。
その理由は、保険がきかないものの西洋医学の不妊治療よりは費用がお安くすむことや、薬などを使用せず妊娠しやすい体に導いていくため副作用の心配がないことなどが挙げられます。
鍼灸治療には、その方本来の妊娠力を高めてくれたり、不安な気持ちをほぐしてリラックスさせてくれたりといろいろな効果が期待できます。
基本的にいつ始めても良いとされている鍼灸治療ですが、治療効果アップが期待できるタイミングがあります。
そのタイミングを知っていると、治療効果を最大限に享受できるかもしれません。
不妊症を治すためには、不妊症の鍼灸治療のタイミングについて知ることが大切です。このページでは、不妊症を治したい方のために、不妊症の鍼灸治療のタイミングについて詳しく説明しております。
【目次】
不妊症とは、日本産婦人科学会によりますと妊娠を望んでいる健康な男女が避妊をせずに性交があるにも関わらず1年以上妊娠に至らない場合を言い、現在では約10組に1組の男女が不妊症に悩んでいると言われています。
不妊症の治療は、主にタイミング法、薬物療法による排卵誘発、人工授精、体外受精、顕微受精など方法はさまざまです。
しかし、女性側にも男性側にも精神的な負担が大きいものです。
また近年の日本における晩婚化により、妊娠を希望される女性の年齢も高くなっており、また高齢になるにつれて妊娠成立も困難になります。このような背景もあり、できるだけ早いタイミングでの妊娠を望まれるのは当然のことです。
そんな中不妊に対する鍼灸治療は、世界的にも妊娠成立に効果的であるという研究結果も出ています。ホルモンバランスを整える、受精卵の着床を助ける(子宮の血流を良くする)などの効果があると言われています。
また直接的な関係がなくても肩こりや腰痛などの体調不良に対して鍼灸を行うことにより、ストレスの軽減効果もあると言われています。女性だけではなく男性にとっても不妊はストレスが高く、特に男性の射精機能に関してはストレスなどが大きく関係していると言われています。
不妊鍼灸の最大の利点は産婦人科での不妊治療中でも、並行して行うことができることです。時間的な猶予の面から考えても、不妊治療を一旦中断しなくていいというのは嬉しいものですね。では一体どのようなタイミングで行うのが良いのでしょうか。
不妊鍼灸はたとえ不妊治療を行なっている時でも併用することができます。そのためタイミングについてご心配になられる方も多いようです。
不妊鍼灸を選択したいタイミングに、以下のような時が挙げられます。
(1)妊娠しやすい体を作りたい時
妊娠するためには健康な体が必要です。しかし、冷え性や自律神経の乱れなど、多くの女性が何かしらの問題を抱えています。
鍼灸治療は各個人に合わせて行う、いわばオーダーメイドの治療法です。冷え症の方には血流が良くなるような施術を、月経周期に問題がある方にはホルモンバランスが整うような施術を行っていきます。
それぞれの問題にあわせた施術を行うことで、体の調子を整え、妊娠しやすい体質へとつなげていきます。
(2)不妊治療(西洋医学)の副作用がつらい時
西洋医学の不妊治療で薬を使用した際、副作用が出てしまう場合があります。副作用の治療も不妊治療を行っている医療機関ですべきですが、補佐的に鍼灸治療を行うと、症状が軽減して楽になる可能性があります。
(3)不妊症でこころが不安定になっている時
不妊治療は先が見えにくいため、精神的に不安定になる方も多くいらっしゃいます。しかし、精神的なストレスはホルモンバランスを乱す恐れがあるため、放置してはいけません。鍼灸治療にはリラックス効果も期待できるため、こころが穏やかになり自律神経やホルモンバランスの安定にもつながります。
不妊症の鍼灸治療の時期や頻度については、個人差があります。最初の問診で自分の状態や希望を伝え、施術者と治療プランを組み立てていきましょう。
(1)はじめどき
鍼灸治療は、よほどの体調不良がなければ基本的にいつからでもはじめられます。興味を持った時が一番の「はじめどき」です。
(2)通院ペース
女性のからだは生理周期に影響され日々変化しています。そのため、不妊鍼灸では週1回の施術を推奨している鍼灸院が多いようです。鍼灸師やその治療院によっても方針が異なるため、相談しながら行っていきましょう。
(3)通院期間
徐々に体を良い方向に変えていくため、3ヶ月~6ヶ月くらいは必要と考えられています。少しずつかもしれませんが、体は変化しているはずです。自分の体の変化を観察してみましょう。
(4)夫婦で通ってみよう
不妊症の原因は、夫婦のどちらにも起こる可能性があります。不妊治療は女性がメインというイメージがありますが、男性側にも必要なケースもあります。肩こりや腰痛などの体の不調を正すという軽い気持ちで望まれてみてはどうでしょうか。
不妊鍼灸は妊娠しやすい体を作ると同時に、ご夫婦ともにリラックス効果も得ることができ、一緒に通うことで、双方の子宝力がアップする可能性があります。
不妊症の鍼灸治療のタイミングは、生理周期を意識して進められます。それぞれの時期に応じた鍼灸治療を行うことで、子宮環境や卵子の質が良くなるなどの効果が期待できます。
西洋医学の不妊治療(体外受精や人工授精)にタイミングをあわせて、鍼灸治療を行っている鍼灸院もあります。
(1)月経期
子宮内膜は、妊娠した際に赤ちゃん(卵子)のベッドとなる場所です。しかし、妊娠していない状態では、主(卵子)がいないのでこのベッドは不要となります。
生理時に子宮内膜をきれいに排出することが、次の妊娠に向けて新しいベッドを用意するためには必要です。月経期では、「子宮内膜の排出」を目的とした鍼灸治療が行われます。
(2)卵胞期(低温期)
卵胞には卵子が入っています。良質な卵子を育てることがその後の妊娠に大きな影響を及ぼすため、良い状態で卵胞が成長することがとても重要となります。また、卵子が着床しやすいフカフカのベッド(子宮内膜)をつくることも大事なポイントとなります。卵胞期(低温期)では、「卵胞の成長と子宮内膜の肥厚」を目的とした鍼灸治療が行われます。
(3)排卵期
妊娠するためには、排卵がとても重要です。排卵期では、「排卵を促す」ことを目的とした鍼灸治療が行われます。
(4)黄体期(高温期)
妊娠するためには、10日以上の高温期が必要です。黄体期(高温期)では、「高温期の維持」を目的とした鍼灸治療が行われます。
(5)陽性反応後
陽性反応後では、流産を防止し妊娠を維持するための鍼灸治療が行われます。安産を目指して、つわりを軽減させたり逆子を予防したりもします。
不妊症は、ご夫婦それぞれの体と精神面との関わりが深い病気です。良いタイミングを知り、上手にからだを整えることで妊娠に至る可能性が高まります。不妊症でお困りの方の中には、病院での不妊治療だけではなく色々な可能性を試してみたいと思われている方も多いでしょう。
不妊鍼灸を試してみたいけれどタイミングがわからないとお困りの方は、ご自分はどの時期に当たるのか、始めてみる前に考えてみられてはいかがでしょうか。ご自分にあったタイミングを知り、体の調子を整えることで、不妊鍼灸が大きな効果を示すこともあります。
当院の鍼灸治療では主に自律神経のバランス・免疫力の改善を行うことで不妊症の症状改善を目指しております。不妊症は自律神経のバランス・免疫力を改善することで良くなる可能性があります。どうぞあきらめないでください。
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