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不妊症のタイミング法(受精可能時間)

不妊症のタイミング法(受精可能時間)

妊娠は、まず卵子と精子が出会って受精し、細胞分裂を繰り返した受精卵が子宮内膜に潜り込むことで成立します。

卵子と精子にはそれぞれ寿命があり、妊娠するためには、そのわずかな時間で精子と卵子が出会う必要があります。 

そのため、せっかく性交渉の機会をもっても、排卵とのタイミングにずれがあると、妊娠の機会を逃してしまいます。

不妊症でお困りのカップルは意外と少なくありません。不妊症の原因はさまざまですが、その原因によっては性交渉のタイミングを見直すだけで妊娠に至るケースもあります。 

不妊症のタイミング法(受精可能時間)について知ることは、不妊症と向き合うために大切です。このページでは、不妊症でお悩みの方のために、不妊症のタイミング法(受精可能時間)について詳しく説明しております。

 

【目次】

  1. タイミング法は不妊治療の最初の一歩
  2. リミットがある精子と卵子の受精能力
  3. 不妊症のタイミング法の実際
  4. タイミング法が適用される不妊症
  5. タイミング法が向かない不妊症のタイプ

1. タイミング法は不妊治療の最初の一歩

タイミング法は、不妊治療の最初の一歩となる治療法です。女性の排卵日を予測し、タイミングを合わせて性交渉をもつように指導を行います。

タイミング法は、まず妊娠のメカニズムを正しく理解するところから始まります。 

妊娠とは、以下の過程が順調に進んで初めて成立します。

  1. 精子が女性の体内に入る
  2. 卵子が卵巣から排卵される
  3. 精子と卵子が出会い、受精する
  4. 受精卵が細胞分裂を繰り返しながら、子宮の内部に移動する
  5. 胚盤胞(はいばんほう)まで成長した受精卵が子宮内膜に潜り込む(着床) 

子宮の左右にある卵巣の内部で、卵子のもととなる複数の卵胞細胞が成長発達し、そのうち最も成熟したものが卵子として排卵されます。 

排卵された卵子は、卵管の先についている卵管采(らんかんさい)がキャッチします。卵管采からやや子宮よりの部分を卵管膨大部(らんかんぼうだいぶ)といい、ほとんどの場合、この卵管膨大部で精子と卵子が出会い、受精が行われます

2. リミットがある精子と卵子の受精能力

受精から着床までの流れ

▲クリックして画像を拡大

ただ、精子と卵子には寿命があるため、それぞれの受精能力が保たれているうちに受精が行われなければなりません。 

その受精能力が保たれるのは、精子であれば女性の体内に入ってから約23日とされています。

一方、卵子の寿命は排卵してから約24時間、受精能力が保たれる期間はこの寿命よりもさらに短い約68時間とも考えられています。 

これらのことから、タイミング法では排卵2日前から排卵当日の間に性交渉をもつように指導を行うのが一般的です。 

実際のところ、卵管膨大部以外でも卵子と精子に受精能力があれば受精は成立します。ただ、受精卵は子宮に向かって卵管を移動する間に細胞分裂を繰り返し、約1週間かけて子宮内膜にたどり着きます。

その頃には、受精卵は胎盤のもととなる細胞ができあがった胚盤胞という状態になって子宮内膜に着床します。 

受精が成立してから胚盤胞になるまでにかかる期間は45日程度です。もし卵管膨大部より子宮に近い場所で受精した場合、受精卵は胚盤胞になる前に子宮にたどり着いてしまい、着床がうまくいかないことも考えられます。 

妊娠の可能性を高めるためには、排卵直前には卵管膨大部に精子がたどり着いている状態が望ましいでしょう。 

3. 不妊症のタイミング法の実際

基礎体温

▲クリックして画像を拡大

不妊治療のタイミング法では、排卵のタイミングを複数の方法で、より正確にモニタリングし、性交渉のタイミングを指示します。排卵のタイミングは以下の方法で調べていきます。 

1)基礎体温の計測

起床時に布団から出ない状態で舌下温を計測します。排卵後は排卵前に比べて約0.30.5度の差が出ます。

排卵をピンポイントに予測することは難しいですが、体温の差で排卵の有無や安定した生理周期かどうかが把握できます。

2)卵胞サイズの計測

卵胞は排卵直前には20mm前後まで成長します。経膣エコーを行い、卵胞の大きさを計測しながら排卵のタイミングを予測します。受診のタイミングや卵胞の成長スピードによっては、1回の周期で数回の通院が必要となることもあります。 

3)子宮内膜の厚さの計測

子宮内膜の厚さには個人差はありますが、排卵前には約10mmの厚さに成長します。 

4)ホルモンの計測

排卵が起こる際、黄体形成ホルモン(LH)が大量分泌されるとき(LHサージ)があります。LHサージが起こって約40時間で排卵が起こるとされていて、排卵のタイミングを知る指標のひとつとなっています。 

このLHサージは尿検査で把握でき、検査薬も市販されています。しかしLHサージが起こる期間は短く、自己検査のみに頼るとそのピークを見逃す可能性もあります。不妊症を治すためには自己流のタイミング法ではなく、医療機関にきちんとかかり不妊治療のタイミング法を受けるようにしましょう。

4. タイミング法が適用される不妊症

タイミング法は排卵と性交渉のタイミングを合わせる方法ですから、そもそも自然妊娠が望める状態で実施されるものです。

つまり、(1きちんと排卵があること、(2卵管に障害がないこと(3精子の数が十分であること、(4)性交渉が可能であることなどが条件になります。 

また不妊症の原因によっては、その原因の治療を行いながらタイミング法を実施する場合があります。

たとえば軽度の排卵障害では、ホルモン療法などで排卵コントロールをしながらタイミング法を行います。ホルモン療法を行うことで、十分に成熟した卵子の排卵が望める場合もあります。

卵管閉塞では、卵管造影検査で造影剤を流し込む際に卵管の閉塞が改善されるケースがあり、検査後数か月程度はタイミング法で経過を見ることがあります。

5. タイミング法が向かない不妊症のタイプ

不妊症の原因やカップルの年齢によっては、タイミング法が向かないものもあります。その際は、人工授精や体外受精などの治療法がすすめられます。 

  • 無排卵などの排卵障害
  • 両卵管閉塞・癒着
  • 精子頸管粘液不適合
  • 抗精子抗体がある
  • 乏精子症、無精子症など1回の射精における精子数が十分でない
  • 勃起不全など性機能障害 など 

このほか、原因不明の不妊症で不妊期間が2年以上に及ぶ場合や、カップルの年齢が35歳以上などの場合にも、最初からステップアップした治療をすすめられるケースが多いでしょう。 

タイミング法は、不妊治療の第一歩です。タイミング法により妊娠に至る可能性がありますので、適用条件に合えばタイミング法を実施する価値は大いにあります。どうぞあきらめないでください。

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